最近になって、普段はあまり基板スクラップを取り扱われていない方々からお問い合わせを頂く機会が増えてきましたので、簡単に「良い(高い)基板とあまり良くない(安い)基板」を見分けるポイントについて整理しなおしたいと思います。あくまでも一般論で、例外も結構ありますのでご了承ください。
ポイントその1 基板の色は緑色か、それとも茶色か?
茶色なら、ほぼ50円/kg以下の安い基板だとお考えください。
ポイントその2 沢山の四角いICが基板上に実装されているか、否か?
貴金属は主に基板の板では無くIC部品の中に含まれています。
正方形のICが沢山載っていればVery Good、長方形のICならば
それなりにGood、ICがほとんど無ければ安い基板です。
ポイントその3 鉄枠や放熱板、コンデンサ、コイルなどが基板上に実装されているか、否か?
これらの鉄やステンレス・アルミ素材がメインの部品は、貴金属
精錬する際には邪魔な異物となります。即ちこれらの部品が少ない
方が高い基板ということになります。
ポイントその4 基板の厚みは?
基板が厚いということは、貴金属が含まれていない板の部位の
比重が重くなるということを意味します。よって基板の厚みが
薄い方が高い基板ということになります(但し多層板は例外と
なります)。
ポイントその5 IC部品の上に大きな放熱板が有るか、無いか?
これが最近になって大きな問題となりつつあるポイント。大きな
放熱板が有ると、その下に有るIC部品は少量の貴金属しか含まない
安物というのが常識となりつつ有ります。
ご参考までに覚えておいてください。ではでは。